土木施工管理技士の受験資格の緩和!その理由まで解説

土木施工管理技士の受験資格は実務経験をはじめとしていくつかありますが、国の形や人口の変化などの事情もあって緩和されてきました。

 

今回は土木施工管理技士の受験資格の緩和について紹介したいと思います。

 

土木施工管理技士の受験資格が緩和された背景、理由

 

ではまずここにきて土木施工管理技士の受験資格がなぜ緩和されたのかについて紹介します。

 

・もともと建設業では人材が不足してきていたこと

 

・もともと建設業では離職率が高いという傾向があったこと

 

・建設業の経験者も高齢化していたこと

 

・2020年のオリンピックによる人材不足

 

・若い人の建設業の敬遠傾向が強くなりつつあったこと

 

要するに建設業の人材不足という問題があったわけですが、国土交通省としては人材の質を落とすことなく人材を育成していけるような土木施工管理技士の試験制度にしていく必要性があったというように推測できます。

 

また戦後建設してきた橋、道路、空港、港湾、公園、下水道、海岸といったような社会資本の老朽化もそろそろ迎える時期ですが、このインフラの切り替え時期も近いことも受験資格の緩和とは無関係ではないといえます。

 

土木施工管理技士の受験資格の緩和の内容とは?

 

では受験資格の緩和とはどのような内容だったのでしょうか?

 

2016年からは工業高校等指定学科であれば17歳から実務経験を不要とし早期受験を可能にした

 

2017年から2級土木施工管理技術検定を年2回開催するようにした

 

というように2つの大きな改正がありました。

 

今後もまだ緩和策は出てくる可能性も比較的高いと個人的には考えています。

 

土木施工管理技士の受験資格の緩和と受験者の増加などの影響

 

実際に今回のような受験資格の緩和策が実施されて土木施工管理技士の受験者も増加しています。

 

それ以前は減少していたので個人的には見違えるような効果があったのではと考えています。

 

2015年度受験者は5663人だったものが2016年度は7054人に増加というような結果になっています。

 

これは他の建築、管工事などでも同様の増加傾向になっています。

 

今回の緩和策については学科試験の緩和ですが、土木施工管理技士ではその後の実地試験にもパスしなければいけません。

 

そのため入職し、実務経験要件も満たし実地試験にも挑戦しようというような動きにつながると目的を達したというように本当にいえるのかもしれません。

 

土木施工管理技士の受験資格の緩和と合格率

 

このように土木施工管理技士では受験資格が緩和されることで受験者が急に増加するということも今後も出てくるかもしれません。

 

しかし土木施工管理技士では上位〇名を合格者とするというようなシステムではなく、一定の合格点を取れた人が合格するようなシステムとなっています。

 

そのため特に今後も緩和策が行われて受験者が仮に大幅に増加したとしても特に問題はありません。

 

むしろ土木施工管理技士では確実に合格するためのポイントを押さえた勉強法を知り、それを行っていくということに意識を向けるべきといえるでしょう。

 

土木施工管理技士の受験資格の緩和と勉強法

 

土木施工管理技士は受験資格が緩和されても劇的に試験内容の傾向などが変わったとはいえないと思います。

 

参考書に目を通していく

 

過去問を解く

 

間違えた問題の解説と該当する参考書の箇所を読む

 

過去問は3周ほどは必ず繰り返し勉強する

 

というようにします。

 

土木施工管理技士では過去問を暗記すれば通るともいわれますが、実はひねった問題も出るので過去問を漫然と解くだけでなく解説や参考書も読み、考えて理解するということもしていく必要があります。

 

さらに実地試験では経験記述が特に難しいと感じるようです。

 

なじみのある現場を想定して書いていくと良いかと思いますが、

 

はみ出しをしないこと

 

漢字間違いにも注意すること

 

数字もしっかりと明記していくこと

 

技術基準や法律等の基準となるものを2割以上はしっかりと記載する

 

さらにその検討について法律の根拠だけでなく背景も書くことがコツ

 

というようにして減点を避け、さらに加点も狙えるようにしていくと合格レベルに到達することができるでしょう。

土木施工管理技士おすすめ教材


経験記述は1つの合否を分けるポイントとなります。


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  • 経験記述の書き始めがわからない
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